なぜ日本の住宅は価値が下がるのか — そしてその例外

日本の市場に初めて触れる人は、築25年の木造住宅の建物価値がゼロ評価になり、価格のほぼ全てが土地に置かれる現実に驚きます。このパターンは税法に明文化され、買主の行動にも強化されていますが、もはや全国一律ではありません。

減価の根拠

国税庁の耐用年数表では次のように定められています。

銀行は残存耐用年数の範囲でしか建物部分を担保評価しないため、築30年の木造はローンが組みにくくなります。新築志向の文化と戦後の建替え型市場が重なり、全国の多くの地域で「壊して建て直す」経済学に価格が引き寄せられます。

このルールが崩れる場所

減価カーブは「どれも同じで建替え可能な家」を前提にしています。次の3カテゴリーには当てはまりません。

  1. 東京都心区(港・渋谷・中央・千代田)— 土地の希少性が支配的で、しっかり建てられたRCタワーは47年を超えても価値を保ちます。
  2. 京都の古民家・町家 — 観光需要と歴史プレミアムが、築年数とともに価値が上がる並行市場を作っています。
  3. 主要JR駅徒歩圏 — 横浜、福岡、大阪中心部など、交通アクセスが建物年数を相殺するエリア。

買主にとっての意味

22/47年ルールは便利な基準ですが、絶対ではありません。崩れる場所を知っているかどうかが、割安物件を見つける作業の半分です。