日本で家を買う検索サイト、用途別ランキング【2026年8月】
SUUMO、HOME'S、アットホームの使い方は合っている。日本の戸建て市場の厚みを見るなら、この3つが本体だ。足りないのは別の層である。まだ売っているかの確認、日本語の条件フォームに落ちない検索、再建築や接道のような日本特有の落とし穴を先に見る検索だ。
この記事では、日本で家を買う検索サイトを「総合1位」では並べない。物件数で勝てるのは大手ポータルと決まっている。代わりに、用途ごとにどちらが先に答えを出すかを見る。
対象は次の系統だ。
- 大手ポータル: SUUMO、LIFULL HOME'S、アットホーム
- 横断メタ検索: ニフティ不動産
- 空き家バンク: アットホーム空き家バンク
- 外国人向け英語サイト: Real Estate Japan
- 公的データ: 国土交通省 不動産情報ライブラリ
- 自然文検索と空き確認: Buy Houses Japan
Buy Houses Japan は仲介会社ではない。対応している日本の掲載ソースから戸建てを集め、英語または日本語の一文で探し、元ページの空きを定期的に確認する検索ツールだ。契約は元の掲載元か、現地の宅地建物取引業者と進める。
総合1位が役に立たない理由
日本の家探し記事の多くは、不動産会社向けだ。どのポータルに広告を出すか、反響単価はいくらか。買う側の質問は違う。
買う側が知りたいのは、次の4つだ。
- その家はまだ売っているか
- 戸建てなのか、マンションなのか、空き家なのか
- 土地は所有権か借地権か
- 安い理由が立地なのか、再建築不可なのか、大きな修繕なのか
大手ポータルは募集中の広告を広く見せるのが仕事だ。同じ家が複数の会社名で並ぶ。問い合わせると、すでに商談中だった、ということも起きる。これはサイトが悪いのではなく、掲載の仕組みが「募集中」と「まだ買える」を同じ扱いにしやすいからだ。
だからランキングの軸を変える。物件数ではなく、用途だ。
比較の軸
今回見た軸は次の6つ。数字の自慢合戦には使わない。
- 市場の厚み: その都市に、今どれだけ戸建てが出ているか
- 掲載の丁寧さ: 写真、説明、おとり物件への姿勢
- 地場と空き家: 地方の戸建て、自治体の空き家バンク
- 言語: 日本語だけか、英語でも条件が通るか
- 空き確認: 売れた広告が残り続けないか
- 日本特有の落とし穴: 再建築、接道、権利、災害情報
Buy Houses Japan の在庫ページは、元ページを直近14日以内に再確認できた戸建てだけを出す。件数は日々変わる。ライブの内訳は availability にある。これは月次の宣伝数字ではなく、掃除ジョブが使っている現在のカタログだ。
対象エリアは関西、関東、九州、中国、沖縄の戸建て。マンションとアパートはまだ入れていない。北海道や東北、四国、中部の全域は、いまの取り込み対象外だ。
用途別ランキング
1位 市場の厚みを見る: SUUMO
リクルートの SUUMO は、日本の住まい探しで最初に名前が出るサイトだ。賃貸、新築、中古マンション、一戸建てまで広い。都市の相場感と、今どれだけ出ているかを掴むなら、ここが本体になる。
向く人: 大阪、東京、福岡など、都市部の戸建てを広く見たい人。
向かない点: 画面は日本語が基本。同じ家が重複する。売れたあとも広告が残ることがある。英語で「station nearby, parking, rebuildable」と書いて探せる設計ではない。
2位 掲載の丁寧さを見る: LIFULL HOME'S
HOME'S は、情報の深さやおとり物件への姿勢で語られることが多い。360度写真や、条件の切り方が細かい。SUUMO で厚みを見たあと、同じエリアを HOME'S でもう一度見る使い方が現実的だ。
向く人: 写真と説明を比較して、見学候補を絞りたい人。
向かない点: こちらも日本語が主戦場。横断検索や空き確認の専用層ではない。
3位 地場と空き家: アットホーム + 空き家バンク
アットホームは加盟店舗が多く、地域の不動産会社との距離が近い。空き家を自治体経由で探すなら、アットホーム空き家バンク を併用する。2026年8月時点の掲載は約 11,500 件、参画自治体は約 900。全国の空き家を1か所で見られるわけではなく、市町村ごとの運用差が大きい。
向く人: 移住先の町が決まっている人。空き家前提で、現地の手続きも飲める人。
向かない点: 空き家は無料でも、すぐ住めるでもない。更新が遅い、写真が少ない、接道や相続が不明、という物件が混ざる。都市部の駅近戸建てを急いで探す用途には向かない。
空き家バンクと通常販売の切り分けは、空き家バンクと戸建て販売の違い に書いた。
4位 複数サイトを一括で見る: ニフティ不動産
ニフティ不動産は、有名サイトをまとめて検索するメタ検索だ。SUUMO と HOME'S を行き来する前の横断に使える。
向く人: 日本語で広く拾ってから、元サイトで詳細を見たい人。
向かない点: 英語の自然文検索ではない。空き確認や再建築の判定も、元サイト側の話になる。
5位 英語で都心を見る: Real Estate Japan など
realestate.co.jp や wagaya Japan は、外国人が多い都心の賃貸・売買に強い。東京や大阪のマンション、英語で問い合わせたい都市部の案件向きだ。
向く人: 都心のマンションや、英語対応の仲介を最初から探している人。
向かない点: 地方の戸建てや空き家の全体像は代替できない。日本の家探しを英語サイト1つで完結させる、という使い方は難しい。
6位 自然文で戸建てを横断し、空きを確認する: Buy Houses Japan
Buy Houses Japan は、欲しい戸建てを英語または日本語の一文で書く検索だ。例は次の通り。
- 大阪 駅徒歩15分以内 3000万円以下 3LDK 戸建て
- 和歌山 800万円以下 接道あり 空き家
- 福岡 庭付き 駐車場あり 戸建て
対応ソースから集めた戸建てを、条件と意味で並べる。在庫ページは直近14日以内に元ページを再確認できた物件だけを残す。再建築の可否は、取れた情報から出して全員に見せる。仲介ではないので、内見と契約は現地の宅建業者だ。
向く人: 海外から探す人。日本語フォームで落とす前に候補を作りたい人。売れた広告を短リストに入れたくない人。戸建てに絞って、関西・関東・九州・中国・沖縄を見たい人。
向かない点: マンションは対象外。取り込み対象外の地方は薄い。無料は検索3回。継続して探すなら Standard が月額 2,980 円。件数で SUUMO には勝てない。SUUMO の代わりではなく、SUUMO の前工程だ。
確認済みの戸建ては 日本の戸建て一覧、1,000万円以下は 安い家、空き家と明記された物件は 空き家一覧。料金は pricing。
7位 公的な価格と災害情報: 不動産情報ライブラリ
国土交通省の 不動産情報ライブラリ は、売り物件の検索エンジンではない。取引価格、地価、都市計画、災害リスク、周辺の公共施設を見る層だ。候補ができたあとに、その町の価格とリスクを確認する。
査定でも、建物調査でもない。取引データは集計され、成約後に出る。個別の権利や構造は、現地の書類で確認する。
一覧
| 用途 | 先に使うサイト | 向くこと | 向かないこと | | --- | --- | --- | --- | | 都市の厚み | SUUMO | 件数、相場感、認知 | 英語、空き確認 | | 掲載の丁寧さ | HOME'S | 写真、説明、比較 | 横断と自然文 | | 地場と空き家 | アットホーム、空き家バンク | 地方、自治体の空き家 | 都市の速さ | | 日本語の横断 | ニフティ不動産 | 複数サイトを一括 | 英語、空き確認 | | 都心の英語仲介 | realestate.co.jp | 都市部、英語問い合わせ | 地方戸建ての全体 | | 自然文と空き確認 | Buy Houses Japan | 英日の一文検索、14日確認 | マンション、全国最厚 | | 価格と災害 | 不動産情報ライブラリ | 公的データ | 売り物件そのもの |
実務の順番
家を買う検索は、1つのサイトで終わらせない。次の順番が無駄が少ない。
- 住める地域を2、3か所に絞る。最安値の県から入らない。
- 総予算から、取引費用と修繕の枠を先に抜く。
- 住宅の種類と、譲れない条件を一文にする。駅、駐車場、所有権、再建築、空き家可否。
- Buy Houses Japan で候補を作り、まだ売っているかを見る。
- 同じエリアを SUUMO と HOME'S で厚み確認する。町が決まったら空き家バンクも見る。
- 不動産情報ライブラリで価格帯と災害を見る。
- 現地の宅建業者、司法書士、必要なら建物調査に渡す。
外国籍でも、日本の不動産と土地を持つこと自体は原則できる。家を買ってもビザは出ない。海外からの流れは 海外から日本の家を買う、ビザとの関係は 家を買ってもビザは出ない。安い家の総額は 安い家の本当の費用、地震基準は 旧耐震と新耐震。
検索文の書き方
「日本 家 買う」だけでは、マンション、空き家、投資用、観光地の別荘が混ざる。次の順で書く。
地域 + 戸建て + 予算 + 譲れない条件
例:
- 京都市内ではなく、京都のベッドタウン、2000万円以下、接道あり
- 千葉 1000万円以下、駐車場2台、1981年以降
- 広島 尾道、庭あり、空き家でもよい、再建築できること
Buy Houses Japan では、この一文を英語で書いても、日本語で書いても通る。写真を上げて近い外観を探すこともできる。無料枠は検索3回。同じ文のやり直しは消費しない。
買う前に必ず見る項目
検索は調査の開始だ。次を現地の専門家に確認する前に、候補扱いしない。
- いまも売主に売却権限があるか
- 所有権か借地権か、境界、接道
- 再建築できるか、用途地域は何か
- 1981年の新耐震前後か、雨漏り、シロアリ、設備
- 税金、登記、仲介、保険、毎年の固定費
- 海外送金や、非居住者の届出が要るか
安いだけの家は、立地が弱いことも、再建築できないことも、修繕が本体価格を超えることもある。赤信号の見方は 安い家のレッドフラグ。
結論
日本で家を買う検索エンジンの本丸は、いまも SUUMO、HOME'S、アットホームだ。件数と認知では、そこに勝つサイトはない。
買う側が先に欲しいのは、件数そのものではない。自分の条件に合う戸建てが、まだ売っているかだ。そこを先にやるなら、Buy Houses Japan で候補を作り、大手ポータルで厚みを確認し、町が決まったら空き家バンクと公的データを足す。
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