日本からのリモートワーク:在留資格、税金、時差、住まい

ヘッダー画像:RoleFinderのリモート求人を私たちが独自に集計したものです(2026年11月5日)。

日本からのリモートワーク:在留資格、税金、時差、住まい

日本に住みながら、海外の勤務先から給与を受け取ったり、海外の取引先との仕事を続けたりすることはできます。うまくいくかどうかは、おおむね次の順で4つの条件にかかっています。滞在を認める在留資格、日本からの勤務を認める仕事、正しく整えた税金と保険、そして回線を実際に試した住まいです。家は最後です。家を買っても、滞在する権利は得られないからです。

要点:

この記事は、2026年11月5日時点で公表されている制度に基づいています。入管と税の制度は変わるため、ご自身のケースは下記の公式ページで確認し、税金については専門家にも相談してください。

滞在できる在留資格

在留資格期間海外の勤務先や取引先のためのリモートワーク知っておきたいこと
査証免除での入国(短期滞在)多くの国籍で1回の入国につき最長90日、一部の国籍は15日または30日明確に認められても禁止されてもいない観光、親族訪問、商談のための在留資格
デジタルノマド(特定活動)6か月、延長不可可。そのための在留資格年収1,000万円、民間の医療保険、対象は51の国・地域、在留カードなし
日本人の配偶者等、永住者、永住者の配偶者等、定住者数年単位、更新可能または無期限可。活動に制限がない家族関係や長期の居住に基づく
ワーキング・ホリデー各国との協定で決まる休暇に付随する就労のみ通常18歳から30歳、対象は33の国・地域
経営・管理更新可能日本で実体のある事業を経営する場合のみ2025年10月16日から資本金3,000万円、常勤職員1名、中上級の日本語能力
就労資格(高度専門職を含む)更新可能不可。日本の機関との契約が前提日本の企業に雇用される場合の一般的なルート

デジタルノマドの在留資格

日本は2024年春からデジタルノマドを受け入れています。出入国在留管理庁が定める条件は次のとおりです。

これらの制限は日常生活に関わります。デジタルノマドには在留カードが交付されないため、住民登録ができず、国民健康保険にも加入できず、実際には日本の一般的な銀行口座も開設できません。この在留資格は長期滞在には向いていますが、移住には向いていません。

観光での入国中に働く場合

出入国管理及び難民認定法(入管法)は、短期滞在者が報酬を受ける活動を禁じていますが、休暇中に海外の勤務先のメールに返信することがこれに当たるかどうかを示した公式の判断はありません。東京のある法律事務所は、短期滞在中のリモートワークのリスクは理論上のものだとし、個別に判断されると述べています。より厳しく見る専門家もいます。主に仕事をするために来日する人のために作られたのが、デジタルノマドの在留資格です。日本に住んでいるように見える長期の訪問を繰り返すと、入国時に質問を受けたり、入国を拒否されたりすることがあります。

長期の在留資格

永住者、日本人や永住者の配偶者・子、定住者には活動の制限がないため、どこで誰のために働くこともできます。高度専門職を含む就労資格は日本の機関との契約を前提としており、海外の勤務先のためだけに働くことは対象外です。

経営・管理は、日本で事業を経営するための在留資格です。2025年10月16日に施行された改正で資本金の要件が500万円から3,000万円に引き上げられ、さらに、日本人または家族関係に基づく在留資格を持つ常勤職員を1名以上雇用すること、本人かその職員が中上級の日本語能力(日本語能力試験N2相当など)を持つこと、確認を受けた事業計画書、自宅とは別の事業所が求められるようになりました。すでにこの在留資格を持つ人には、2028年10月16日まで新基準の完全な適用が猶予されます。

「リモート」求人の大半は日本を含まない

ビザの前に、仕事を確認しましょう。2026年11月5日、私たちはBuy Houses Japanと同じ小さなチームが運営する求人検索サイトRoleFinderで、掲載中の求人を数えました。リモートと表示された掲載中の求人23,054件のうち、日本を明記していたのは52件だけでした。その大半は営業職や医療職など日本を拠点とする仕事で、すでに日本で働く資格を持つ人向けでした。

残りの求人がどこからの勤務を認めているかを見るため、無作為に抽出したリモート求人3,076件で勤務可能地を読み取りました。

求人に書かれた勤務可能地リモート求人に占める割合
米国またはカナダのみ59%
英国または欧州のみ15%
その他の1つの国または都市14%
記載なし5%
中南米5%
インド2%
全世界またはどこでも0.7%
日本またはアジア太平洋0.6%

「リモート」は通常、1つの国の中でのリモートを意味します。勤務先は、あなたが住む国で給与支払い、税金、社会保険の手続きをしなければならないからです。場所を書いていない求人にも、給与を支払う国が背後にあります。現実的な方法は次のとおりです。

時差で1日の過ごし方が決まる

日本標準時は通年でUTC+9で、サマータイムはありません。勤務時間はチームの所在地で決まります。次の表は、双方が9:00から18:00まで働く前提です。

チームの所在地相手の勤務時間(日本時間)日本の9:00~18:00と重なる時間
ロンドン(冬)18:00~03:00なし
ロンドン(夏)17:00~02:001時間
パリ、ベルリン、マドリード(冬)17:00~02:001時間
パリ、ベルリン、マドリード(夏)16:00~01:002時間
ニューヨーク(通年)22:00または23:00~07:00または08:00なし
サンフランシスコ(冬)02:00~11:002時間
サンフランシスコ(夏)01:00~10:001時間
シンガポール10:00~19:008時間
シドニー(夏)07:00~16:007時間

欧州のチームなら夕方から夜にかけて、米国のチームなら夜間か早朝に働くことになり、曜日もずれます。カリフォルニアの金曜の午後は、日本では土曜の朝です。アジアやオーストラリアのチームなら、日本の通常の1日に収まります。会議の時間帯は、引っ越した後ではなく、引っ越す前にチームと決めておきましょう。

税金:働く場所で決まる

国税庁は、日本に生活の本拠がある場合、または引き続き1年以上日本に住んでいる場合に、税務上の居住者として扱います。期限を決めずに移住した人は、到着した日から居住者になることがあります。

引っ越す前に両国の税制に詳しい専門家に相談し、日本と母国との租税条約を確認しましょう。

健康保険と年金

3か月を超えて滞在する住民で、勤務先の日本の健康保険に加入していない人は、国民健康保険に加入しなければなりません。保険料は前年の所得と市区町村によって決まり、医療費の自己負担は通常30%です。日本に拠点のない海外の勤務先は被用者保険に加入させないため、リモートワーカーは通常、国民健康保険に加入することになります。

20歳から59歳の住民は、国民年金にも加入しなければなりません。保険料は2027年3月までの1年間で月額17,920円です。日本を出国した場合、6か月以上保険料を納め、年金の受給資格を得ていなければ、2年以内に脱退一時金を請求できます。日本は24か国と社会保障協定を結んでおり、勤務先から派遣される場合には関係することがあります。

どちらも期限どおりに納めましょう。2027年3月から、出入国在留管理庁は在留審査に使うため、健康保険、年金、地方税の納付記録を受け取るようになります。

デジタルノマドはどちらの制度の対象にもならず、民間の保険に頼ることになります。

銀行口座、携帯電話、住まい

日本で日常の契約を結ぶ鍵になるのが在留カードです。

インターネット:地図ではなく家で確認する

総務省によると、2025年3月時点で光ファイバーは日本の世帯の97.13%をカバーし、2026年3月時点で5Gの人口カバー率は98.6%でした。1Gbpsの回線が標準で、10Gbpsのプランも広がっています。NTT東日本の10Gbpsプランは月額6,050円で、別にプロバイダー料金がかかります。

空白が残るのは地方で、家がいちばん安いのも地方です。集落が提供エリアに入っていても、特定の家に回線を引けるとは限りません。地方の家を買う前に確認したいインターネット回線では、事業者に聞くべきことと、実際の仕事を使ったテストを順に説明しています。スターリンク(Starlink)は日本で住宅向けサービスを販売しており、予備回線として使えます。公表されている価格はまちまちなので、自分の住所での料金を公式サイトで確認してください。

家の購入の位置づけ

外国人は在留資格がなくても日本で家を買えますが、家を所有してもビザは得られません。最近、いくつかのルールが変わりました。

無理のない順序は、まず在留資格、次に気に入った地域での賃貸、最後に購入です。6か月ずつ来日するデジタルノマドの中には、戻ってくる拠点として家を持つ人もいます。その場合は、日本の家を留守にする前に作る空き家管理計画を参考に家を空ける期間に備え、家の年間維持費を予算に入れておきましょう。

移住の支援金は、見た目ほど広く受けられるものではありません。国の移住支援金は1世帯あたり最大100万円に加え、子ども1人につき最大100万円を支給し、仕事を続けたまま移住するリモートワーカーも対象になります。ただし、直近1年以上、東京の中心部(東京23区)に住んでいたか通勤していた人が、そこから転出する場合に限られます。海外からの移住は対象外です。市町村の空き家改修補助金は、通常、住民登録をして5年以上住み続けることが条件です。

移住前のチェックリスト

  1. 在留資格: どの在留資格で滞在するか、それが自分の仕事を認めているかを確認します。
  2. 勤務先や取引先: 日本から働くことについて、滞在期間と、給与支払いや税金を誰が扱うかを明記した書面での許可を得ます。
  3. 勤務時間: 日本時間で無理のない会議の時間帯を決めます。
  4. 税金: 両国の専門家に相談し、183日ルールに頼るなら滞在日数を数えます。
  5. 保険: デジタルノマドとしての滞在なら民間の保険、住民なら国民健康保険と国民年金に加入します。
  6. 住まい: まず賃貸にし、正確な住所でインターネット回線を確認します。
  7. 購入: 最初の6項目が固まってから買います。

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出典