ヘッダー画像:AIで生成したイメージです。販売物件の写真ではありません。
沖縄で一戸建てを買う:本島と離島のエリア別ガイド
「大都市を離れれば日本の家は安い」という通例は、沖縄には当てはまりません。当サイトの2026年10月6日の集計で、沖縄県の売出価格の中央値は5,200万円と東京都に次ぐ全国2位で、500万円未満の物件は528件中わずか3件でした(都道府県別の一戸建て価格)。掲載物件のうち1980年以前の築は20%と全国の29%より少なく、そして沖縄ではコンクリートで家を建てます。2023年の住宅・土地統計調査では、居住世帯のある住宅の約94%が鉄筋コンクリート造で、全国の約37%を大きく上回りました(総務省統計局の集計をもとに当サイトが計算)。
2026年10月15日時点で、当サイトの沖縄の地域ページには売り出し中の一戸建てが477件ありました。当サイトの物件データは県全体で数えているため、このガイドではこの件数を島ごとに分けていません。その代わり、那覇から北部までの本島、続いて宮古、石垣、小さな離島と、市場をエリアごとに順に紹介します。それぞれの土地の見どころは、47都道府県の地域ガイドから読んでみてください。
円の金額は掲載時の売出価格で、成約価格ではありません。
沖縄と全国の比較
| 項目 | 沖縄 | 全国 |
|---|---|---|
| 売出価格の中央値(2026年10月6日) | 5,200万円 | 1,799万円 |
| 500万円未満の物件(2026年10月6日) | 528件中3件 | 24,442件中3,280件 |
| 1980年以前の築 | 20% | 29% |
| 空き家率(2023年) | 9.4% | 13.8% |
| 鉄筋コンクリート造の割合(居住世帯のある住宅、2023年) | 約94% | 約37% |
| 台風の接近数(平年値) | 7.7回 | 5.8回(本州・北海道・九州・四国) |
沖縄県の空き家率9.4%は、全国で2番目の低さでした。もうひとつの費用は土地です。国土交通省の2026年7月の地価調査では、沖縄県の住宅地の平均価格は1㎡あたり79,300円で、前年から5.3%上昇しました。全国の上昇率は1.0%です(国土交通省)。台風の数値は気象庁の平年値(1991年から2020年)で、年間の接近数は沖縄地方が7.7回、本州・北海道・九州・四国が5.8回です。接近とは、台風の中心が気象官署から300km以内を通過することを指します(気象庁の台風の平年値)。
本島:那覇と南部
那覇と、その周りの浦添、豊見城、糸満、南城には、沖縄の仕事、病院、生活サービスの大半が集まっています。那覇の中心部と浦添はモノレールで結ばれています。ここの一戸建ては多くがコンクリート造で、敷地は小さめです。島の気候の基準になるのが那覇で、平年値は年平均気温23.3℃、平均湿度73%、年間降水量2,161mmです(気象庁:那覇)。
リスクは立地ではなく建物です。暖かく湿った潮風はコンクリート内部の鉄筋を少しずつ腐食させ、海に近い古い家では、さびが膨らんでコンクリートを押し割るひび割れや爆裂が見られることがあります。海沿いの低い敷地では、津波と高潮の浸水想定も確認が必要です。現在の物件は沖縄県の一戸建てから見られます。
本島:中部
宜野湾、北谷から沖縄市を経て、うるま、読谷へと続く本島中部には、住宅地、海辺の町、そして嘉手納基地や普天間飛行場をはじめとする主要な米軍基地が混在しています。基地関係者向けに数十年前に建てられ、いまは個性的な住まいとして売買や賃貸に出される平屋のコンクリート造の「外人住宅」も多く、一般的な家族向けの住宅と並んで建っています。
この地域ならではの確認点が2つあります。航空機の騒音は嘉手納基地や普天間飛行場からの距離で大きく変わるため、決める前に時間帯を変えて何度か訪ねてください。もうひとつは、土地が家と一緒に手に入るかどうかです。借地なら、借地権付き物件のガイドで説明しているとおり、地代と更新の条件も価格の一部になります。現在の物件は沖縄県の一戸建てから見られます。
本島:北部
本島北部は、地域の生活拠点である名護から、恩納や本部のリゾート海岸を経て、国頭、大宜味、東の森に囲まれたやんばるの村々まで続きます。物件は、観光需要に合わせた価格の海辺の別荘から、めったに市場に出ない古い集落の家まで幅があります。
リスクは距離です。専門的な医療、大きな建材店、ほとんどの施工業者は南のほうにあるため、修繕の手配には時間がかかり、資材の配送費も高くなります。海辺の家は潮風と強風もまともに受けます。購入前に名護と那覇までの運転時間を測り、その住所に対応してくれる業者を確保しておきましょう。現在の物件は沖縄県の一戸建てから見られます。
離島:宮古
宮古島はサンゴ礁でできた平らな島で、伊良部島、池間島、来間島と橋で結ばれ、空港からは那覇や本土への便があります。観光の影響で離島のなかでは比較的動きの活発な市場になっており、建設業者も賃貸物件も需要が高い状態です。平年の年平均気温は23.8℃、湿度は77%です(気象庁:宮古島)。
リスクは台風と物流です。島は外洋にあって台風がよく通るコース上に位置し、建築資材は船で届き、地元の業者は数か月先まで予約で埋まっていることがあります。資材の輸送費を含めたリフォームの見積もりを取り、工程は書面で確認しましょう。現在の物件は沖縄県の一戸建てから見られます。
離島:石垣と八重山
石垣島は八重山諸島の中心で、那覇より台湾のほうが近く、空港と病院があり、竹富島、西表島、小浜島、波照間島へのフェリーが出ています。年平均気温は24.5℃で、このガイドで取り上げる観測地点のなかで最も暖かい場所です(気象庁:石垣島)。石垣島そのものの家は小さな島より売買が多く、小さな島では売り物件が出ること自体がまれです。
リスクは、船に頼るものすべてです。フェリーしか交通手段のない島では、資材も業者も専門的な医療も、台風で欠航する便に左右されます。前回のリフォームにどれくらいの期間がかかり、資材の輸送にいくらかかったかを尋ねましょう。現在の物件は沖縄県の一戸建てから見られます。
離島:久米島、慶良間、大東など
沖縄県によると、県内の島は160あり、うち有人島は48です。内訳は沖縄本島、本島と橋や海中道路で結ばれた有人島9島、有人の離島38島です(沖縄県)。宮古と八重山のほかにも、那覇からフェリーですぐの慶良間諸島、空港のある久米島、太平洋のはるか沖にある大東諸島があります。これらの島で売りに出ている家はいつの時点でもわずかで、多くは地元の人の間で取引されています。
小さな島なら、まず役場に相談しましょう。空いている家があるか、空き家バンクがあるか、水道、ごみ、建築工事をどう扱っているかを把握しているのは役場です。沖縄県の一戸建てで現在の物件も見られますが、ぴったりの家はまだ掲載されていないかもしれないと考えておきましょう。
コンクリートの家で、所有者の手入れはどう変わるか
コンクリートは、台風とシロアリに対する沖縄の答えです。10月の集計では、沖縄の掲載物件は比較的新しく(築年の中央値は1998年)、広め(延床面積の中央値は123㎡)でした。それでも、手入れの要らない家になるわけではありません。手入れの対象が木部から躯体に移るだけです。屋上防水の更新、外壁の塗り替え、水が鉄筋に届く前のひび割れの補修、そして届いてしまった箇所の爆裂の補修。室内では、湿度の高い気候で気密性の高いコンクリートの家にカビを寄せつけないよう、換気と除湿が欠かせません。エアコンは1年の大半で稼働します。
沖縄の家を本土の安い木造住宅と比べるときは、価格だけでなく修繕の周期も比べましょう。手入れが行き届き、防水を最近やり直したコンクリートの家は、潮風にさらされたまま放置された築浅の家よりよい買い物になることがあります。
沖縄で家を買うときのチェックリスト
- コンクリートを点検する。 インスペクションで、壁、バルコニー、軒のひび割れ、さび汁、爆裂、そして鉄筋が露出した箇所のかぶりの状態を確認してもらいましょう。塩害を受けたコンクリートの補修は専門工事です。
- 屋上防水の時期を確かめる。 コンクリートの家の多くは陸屋根です。屋上防水を最後に更新した時期を尋ね、その下の天井にしみがないかを見てください。
- 台風対策の設備を確認する。 雨戸、窓ガラス、屋上の貯水タンクの固定、エアコンの室外機は、どれも嵐と潮風をまともに受けます。
- シロアリを調べる。 木造住宅やコンクリートの家の木部には、シロアリの点検と防除の履歴の確認が必要です。
- 土地の所有者を確認する。 所有権か借地かを尋ね、価格を比べる前に借地権付き物件のガイドを読んでおきましょう。
- 災害リスクを地図で確かめる。 海沿いの敷地は、国土地理院のハザードマップポータルサイトで津波と高潮の浸水想定を確認します。住所単位のハザードマップ確認も参照してください。
- 島ならではの費用を見積もる。 離島では輸送費と業者の移動費を含む見積もりを取り、留守にするなら台風のたびに誰が家を見に行くかを決めておきましょう。まずは空き家管理計画づくりからです。
- 支援制度の条件を読む。 沖縄県の空き家のページには、全国の物件情報サイトと、いくつかの市町村の空き家バンクへのリンクがあります(沖縄県)。宮古島市は、若い夫婦や子育て中の夫婦を対象に、リフォーム費用の3分の2まで、上限500万円の補助を予定しています。ただし夫婦のどちらかが宮古島市の住民基本台帳に通算3年以上登録されている必要があるため、移り住んだばかりの人はまだ対象になりません(宮古島市)。
データの出典と集計方法
件数は2026年10月15日に当サイトの公開物件から読み取ったもので、毎日変わります。価格、築年数、500万円未満の件数は2026年10月6日の集計です。空き家率と構造の数値は総務省統計局の2023年住宅・土地統計調査の確定値によるもので、コンクリート造の割合は、同調査の居住世帯のある住宅数から当サイトが計算しました。気候と台風の数値は気象庁の平年値(1991年から2020年)です。
実際の物件を比べてみませんか。沖縄の地域ページを開くか、全国の売り出し中の一戸建てと比べてみてください。